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Posted by ミリタリーブログ at

2017年11月20日

エアガン紹介:S&T 三八式歩兵銃

仕事では全く上手くいかない…なのにプライベートは充実している…フジです。


さて、今回紹介するのは私的に2017年内での最大の衝撃商品です。




昨日長くて重い箱が届きました…
その長さ、実に1400㎜…
というかタイトルでネタバレしてますね…




商品名にはS&T 三八式の文字が!


久しぶりに実銃の話を…


関根勤演じるペリーが来て開国した日本。太平の眠りから覚めてみれば当時の超大国「清」は欧州各国からさんざんちょっかいを出されて絶賛沈黙中!そして欧米各国はお隣の島国をチラチラ見てきている!

「何見とんだコラ!」と言いたいけど兵器の質でも量でも勝てっこない!

日本はそこから富国強兵政策へ乗り出します。
欧米を参考にしながら兵士を育成し…
水軍レベルだった海上戦力を海軍レベルに引き上げ…
そして海外からの輸入に頼っていた小銃を国内設計、生産をしようと画策します。

村田十三年式小銃、日清戦争で使われた村田十八年式小銃、北清事変で使われた村田二十二年式小銃を経て一つの小銃を生み出します。

それが有坂中将が開発した三十年式小銃です。
これはいつか来たるべきロシアとの戦闘に備えて開発した小銃です。
そして予想通りロシアとの戦闘になりました。

重たく、そして長い銃身から飛び出る6.5㎜の弾丸は安定した弾道でロシアのコサック騎兵隊を打ち倒します。そして203高地では敵機関銃陣地との闘いと同時に新たな敵が現れます。

それが泥汚れや土汚れです。
三十年式小銃は精度良く作られていたため部品同士のクリアランスが狭く、汚れ等を巻き込むと操作不良に陥るのです。

そして部下の南部中将が三十年式小銃を改良する形で設計したのが心の友、三八式歩兵銃です。
主な変更点は
・部品の簡素化、合理化
・薬室内に砂や泥が入らないように遊底覆い(カバー)の追加
・弾頭の尖頭化に対応した設計(三十年式実包→丸形、三八式実包→どんぐり形)
大きくは以上の三か所です。


部品の簡素化によってより信頼性が増し、遊底覆いのおかげで砂に強くなり、弾頭を尖塔化したことでより低進弾道(弾が落ちにくい)になり命中精度も向上しました。


この三八式歩兵銃は非常に優れた小銃で大量生産されて世界各国に販売されました。
特に工業力が低かったロシア帝国に渡り、そのままソ連になり、フィンランドに分捕られたとかなんとか…
日本の三十年式小銃からの更新も約2年で完了しています。今の日本では考えられませんね…


その後7.7㎜弾頭を使う九九式小銃が生まれますがそれはまた別の時に…


今でも細々と弾薬は製造されていて各地の射撃場を賑わせているようです。
そして命中精度は「天下一品」だとか…


因みにアメリカでは三十年式小銃、三八式歩兵銃、九九式小銃等日本の小銃をすべてまとめて「アリサカ」「アリサカライフル」と呼ばれていますが有坂中将は三十年式小銃の開発にしか携わっていません。


本来は「ナンブ」「ナンブライフル」と呼ぶのですが「ナンブ」は日本製拳銃の代名詞になっているので…



長々と話しましたがエアガンのレビューに戻ります。




箱は本当に長いです。そして重いです。佐川の兄ちゃんありがとうね。




シールではなく箱にラベルが印刷されています。
「TYPE38 SPRING POWER RIFLE」「ST-SPG-14」「三八式歩兵銃エアーコッキングライフル」と書かれています。




初速はそこそこ出ている様子…あとで0.25gで測ってみましょう。




箱を開けると三八式が入っています。G36が入っていたら発狂です。




今回ガンモール東京様の通販で買ったのですがこんな紙が…
ブルーイングされてるの?良くて黒染め、悪けりゃ塗装かと思ってた…
ストックのムラは仕方ないですね。というかニス仕上げか…
いつか紙やすりで一皮むいて仕上げをしたいと思います。










マニュアルはカラーかつ日本語です。S&Tはこういうところしっかりしていますね。
分解図も載っています。




マガジンは26発入ります。予備で2個買いました。




撮影すると長い長い…これに銃剣着けたら私の身長とほぼ同じになるそうです…




銃口部とフロントサイトは一体型、バレルとは別パーツになっています。
銃口部の何か凄みのある仕上げも良いですがバレルの綺麗な仕上げも良いですね…
欲を言えばどちらかに統一して欲しかった…




フロントサイトはガード付きです。ガード無しでもよかったかな…
あと分解図を見るとわかるのですがこのフロントサイト部、バレルに芋ネジで固定されています。
なのでパーツさえ用意できれば初期型と後期型を再現できるかも?




三八式歩兵銃最大の特徴がこの長く露出しているバレルです。
実射性能にメリットがあるかどうかはわかりませんが…
それにしてもバレルの仕上げか綺麗です…




ストックについているこのくぼみも特徴的ですね。
モシンナガンもくぼみがついています。




リアサイトはなかなかにしっかり作られています。
照準距離は…泣く子も黙る2400mです。
まぁ狙うというよりは弾を到達させるという意味ですが…
でも記憶が正しければ2400m刻印は初期型の特徴だったような…
わかる人がいたら教えてください。
下の六角っぽい穴はホップアップ調整ネジです。




そしてリアサイトは立てたまま使うこともできます。
むしろ遠距離での全力射撃ではこのように使うのかな~と予想。




刻印は見えにくいですが「三八式」とあります。
そして菊の紋章も見えます。でもなぜか15枚の花弁になっています(本物は16枚)




刻印は「丸字にム」「91128」「丸が4個の組み合わせ」です。
小石川の東京砲兵工廠で作られたくらいしかわかりません。
わかる方いたら教えてください。




メカニズムはVSR-10と同じのようなのでストックに穴が開いてマガジンがついています。
本来の弾倉部は金属製ですが動きません。
そして下に「MADE IN CHINA」のプリントが…




ストックは特徴的な上下二分割式を再現しています。






そして私的に一番セクシーな場所だと思っているセーフティーノブです。
綺麗に加工されています。
セーフティーノブの形状から初期型だと思われます(後期型は突起ではなくて削り込まれます)




以上がざっくりしたところですが紹介になります。

次回ではなぜ私が三八式歩兵銃を買うに至ったかも含めて紹介したいと思います。







フジ