2017年01月22日
ARROW DYNAMIC HK416D(その6)
いくら営業の作業着がスーツだからといって粉まみれになるのは良くない(至言)フジです。
ある時のお昼休みに上司と昼飯を食ってるときに・・・
上司「電動ガンってあるだろ。あれってどういう構造で飛んでんの?」
フジ「ギアのついたピストンをモーターの力で後ろに下げてスプリングの力でシリンダーの空気を押し出してる感じです」
上司「シリンダーね。俺も昔バイク乗ってたからシリンダーにグリスを塗ったりしたよ。安いグリスを頻繁に換えるタイプと高いグリスをしっかり着けるタイプがあったみたいだけど・・・」
フジ「詳しく!」
そんなこんなでパパコーポレーションのスーパーゾイルグリスなる物を知りました。
聞くところによると・・・
定着性に優れる
金属の表面を改質して磨耗を減らせる
駆動ノイズを減らせる
プラやゴム部品には使ってはいけない
とのこと・・・
これ電動ガンのギア部分に使うと良いんじゃないか?ノイズも減るって言ってるし・・・
早速ネットで調べてみると既に使ってる人が結構いるんですね。
様々なレビューを見ても悪い評価ではない・・・
評価に頼りすぎるのも良くないですがね・・・
というわけで買ってみました。
「金属表面改質材配合・消音グリース」と書いてあります。
内容は本体と注入用ノズルです。
ノズルは段々になっていて自分の好みの大きさで切るタイプです。
今回はお上品に筆で塗っていこうと思うので使いません。
グリスの色は琥珀色というかドデカミンの色というか・・・
早速HK416をバラしてギアをパーツクリーナーで洗浄して筆でちょこちょこと塗ってみました。
最初は固いですが塗っているうちに柔らかくなってくる不思議な感覚です。塗り過ぎ厳禁とのことなのでうっすらと・・・
組み上げて試射してみても音が小さくなったかな?くらいです。動かしていくうちにより馴染んで効果を発揮するのでしょう。
また、今までシリンダー内にマルイのシリコングリス(青グリス)を塗っていたのですが今回からシリコンオイル仕様にしました。
私の電動ガンをカスタムするときのコンセプトとして「初速の安定と高耐久力」という物があります。
○初速の安定
ピストンヘッドにシリコングリスを塗ると「ピストンとシリンダー」の気密は上がりますがピストンの全身速度が若干遅くなり(グリスの抵抗)初速は落ち気味になります(数回使うと初速が上がるのは余計なグリスが飛んだ為だと思われます。)
そもそも気密をグリス頼りにしているのは初速の安定の面からしたら不安定です。
シリンダーとピストンヘッドの気密を司っているのはピストンヘッドのオーリングだと思います。
ここがシリンダー内径と合っていないとスカスカ(エアーを効率よく圧縮できない→初速が落ちる)だったりキツキツ(ピストンに抵抗が掛かり前進速度が稼げない→初速が落ちる。下手すりゃピスクラ)になってしまいます。
シリンダー内径に合うオーリングを用意できれば劣化防止のオイルだけで事を成すと思っています。
勿論そのためにはインナーバレルとチャンバーパッキンの気密、チャンバーとノズルの気密、ノズルとシリンダーヘッドの気密、シリンダーヘッドとシリンダーの気密を取れているかがキモです。どれか一つが狂っていると初速にバラツキが生じます。
○高耐久力
メカボックスで一番耐久力を要求される場所はシリンダーヘッド前側になると思います。
手軽に出来る処置として赤丸部分の直角になっているところを丸くするというものがあります。
これは直角だと応力が角に集中してしまうため丸くすることで応力を分散させる方法です。
でも割れるときは割れます。メカボックスの材質の問題もありますし・・・
私も角丸加工はしていますが一番効果的なのは「ピストンの打撃力を減らす」ということです。
ピストンの前進速度・・・これは弱められません。切れが悪くなりますし最悪ピスクラです。初速も不安定になります。エアブレーキピストンのように打撃直前に空気の層でブレーキを掛けるタイプもありますがフルオートで撃つとピスクラすると聞きます。
ピストンの重量・・・流速チューンでは「重たいピストンで空気を一気に押し出す」という構造ですが重たければ重たいほどメカボックスに負担は掛かります。重たいピストンを押し切るために強いスプリングも必要になってくるのでさらに負担が掛かります。
ピストンヘッドの材質・・・金属のメカボックスに金属のピストンヘッドではメカボックスに掛かる負担は大きいです。
私は樹脂製のピストンヘッドを使っています。
スプリング・・・初速オーバーしない&勢いのある弾道の間で調整しています。
私のHK416のシリンダー周りのセッティングは
チャンバー・・・SHSプラ製ドラム式チャンバー
ノズル・・・でんでんむし
メカボックス・・・付属品
シリンダーヘッド・・・付属品を加工
シリンダー・・・付属品
ピストンヘッド・・・付属品を加工
ピストンヘッドオーリング・・・GAW製
ピストン・・・付属品を加工
スプリング・・・ZC leopardのM80スプリング
ケミカル類・・・シリコンオイルのみ
このセッティングで0.2g弾使用時に初速が90m/sを越えます。
M90スプリングを組み込むと初速がオーバーしてしまいます。
撃った感じは特に何ら変わりません。なるべくメカボックスに負担を掛けないようにするためのカスタムですからね。
「ここおかしいんじゃない?」等といったご意見がありましたらコメントをお願いします。
フジ
ある時のお昼休みに上司と昼飯を食ってるときに・・・
上司「電動ガンってあるだろ。あれってどういう構造で飛んでんの?」
フジ「ギアのついたピストンをモーターの力で後ろに下げてスプリングの力でシリンダーの空気を押し出してる感じです」
上司「シリンダーね。俺も昔バイク乗ってたからシリンダーにグリスを塗ったりしたよ。安いグリスを頻繁に換えるタイプと高いグリスをしっかり着けるタイプがあったみたいだけど・・・」
フジ「詳しく!」
そんなこんなでパパコーポレーションのスーパーゾイルグリスなる物を知りました。
聞くところによると・・・
定着性に優れる
金属の表面を改質して磨耗を減らせる
駆動ノイズを減らせる
プラやゴム部品には使ってはいけない
とのこと・・・
これ電動ガンのギア部分に使うと良いんじゃないか?ノイズも減るって言ってるし・・・
早速ネットで調べてみると既に使ってる人が結構いるんですね。
様々なレビューを見ても悪い評価ではない・・・
評価に頼りすぎるのも良くないですがね・・・
というわけで買ってみました。
「金属表面改質材配合・消音グリース」と書いてあります。
内容は本体と注入用ノズルです。
ノズルは段々になっていて自分の好みの大きさで切るタイプです。
今回はお上品に筆で塗っていこうと思うので使いません。
グリスの色は琥珀色というかドデカミンの色というか・・・
早速HK416をバラしてギアをパーツクリーナーで洗浄して筆でちょこちょこと塗ってみました。
最初は固いですが塗っているうちに柔らかくなってくる不思議な感覚です。塗り過ぎ厳禁とのことなのでうっすらと・・・
組み上げて試射してみても音が小さくなったかな?くらいです。動かしていくうちにより馴染んで効果を発揮するのでしょう。
また、今までシリンダー内にマルイのシリコングリス(青グリス)を塗っていたのですが今回からシリコンオイル仕様にしました。
私の電動ガンをカスタムするときのコンセプトとして「初速の安定と高耐久力」という物があります。
○初速の安定
ピストンヘッドにシリコングリスを塗ると「ピストンとシリンダー」の気密は上がりますがピストンの全身速度が若干遅くなり(グリスの抵抗)初速は落ち気味になります(数回使うと初速が上がるのは余計なグリスが飛んだ為だと思われます。)
そもそも気密をグリス頼りにしているのは初速の安定の面からしたら不安定です。
シリンダーとピストンヘッドの気密を司っているのはピストンヘッドのオーリングだと思います。
ここがシリンダー内径と合っていないとスカスカ(エアーを効率よく圧縮できない→初速が落ちる)だったりキツキツ(ピストンに抵抗が掛かり前進速度が稼げない→初速が落ちる。下手すりゃピスクラ)になってしまいます。
シリンダー内径に合うオーリングを用意できれば劣化防止のオイルだけで事を成すと思っています。
勿論そのためにはインナーバレルとチャンバーパッキンの気密、チャンバーとノズルの気密、ノズルとシリンダーヘッドの気密、シリンダーヘッドとシリンダーの気密を取れているかがキモです。どれか一つが狂っていると初速にバラツキが生じます。
○高耐久力
メカボックスで一番耐久力を要求される場所はシリンダーヘッド前側になると思います。
手軽に出来る処置として赤丸部分の直角になっているところを丸くするというものがあります。
これは直角だと応力が角に集中してしまうため丸くすることで応力を分散させる方法です。
でも割れるときは割れます。メカボックスの材質の問題もありますし・・・
私も角丸加工はしていますが一番効果的なのは「ピストンの打撃力を減らす」ということです。
ピストンの前進速度・・・これは弱められません。切れが悪くなりますし最悪ピスクラです。初速も不安定になります。エアブレーキピストンのように打撃直前に空気の層でブレーキを掛けるタイプもありますがフルオートで撃つとピスクラすると聞きます。
ピストンの重量・・・流速チューンでは「重たいピストンで空気を一気に押し出す」という構造ですが重たければ重たいほどメカボックスに負担は掛かります。重たいピストンを押し切るために強いスプリングも必要になってくるのでさらに負担が掛かります。
ピストンヘッドの材質・・・金属のメカボックスに金属のピストンヘッドではメカボックスに掛かる負担は大きいです。
私は樹脂製のピストンヘッドを使っています。
スプリング・・・初速オーバーしない&勢いのある弾道の間で調整しています。
私のHK416のシリンダー周りのセッティングは
チャンバー・・・SHSプラ製ドラム式チャンバー
ノズル・・・でんでんむし
メカボックス・・・付属品
シリンダーヘッド・・・付属品を加工
シリンダー・・・付属品
ピストンヘッド・・・付属品を加工
ピストンヘッドオーリング・・・GAW製
ピストン・・・付属品を加工
スプリング・・・ZC leopardのM80スプリング
ケミカル類・・・シリコンオイルのみ
このセッティングで0.2g弾使用時に初速が90m/sを越えます。
M90スプリングを組み込むと初速がオーバーしてしまいます。
撃った感じは特に何ら変わりません。なるべくメカボックスに負担を掛けないようにするためのカスタムですからね。
「ここおかしいんじゃない?」等といったご意見がありましたらコメントをお願いします。
フジ