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Posted by ミリタリーブログ at

2017年04月30日

東京マルイ H&K USPコンパクト(その2)

酒を飲んだ後は酒が嫌いになる。フジです。


今回の記事の内容は前回購入したUSPコンパクトの通常分解、その他若干の手入れ等です。




何はともあれマガジンを抜きます。スライドを何回かカチャカチャ動かしてチャンバー内の弾も抜きます。


まずはスライドを外します。




スライドをこの位置まで後退させます。


するとスライドストップレバーが抜けます。




ここでスライドストップレバーに注目!軸部分とレバー部分が別パーツ構造になっています。


要するに軸部分がフレームとかと接触していてもレバー部分は自由に動ける仕組みになっています。


また、軸部分の中間位置に溝が掘ってあって内部の突起(トリガースプリング)と引っかかる事によって不意の脱落を防いでいます。




僅かにトリガースプリングが出ているのがわかるでしょうか?


これが実銃と同じ構造なのか、それとも東京マルイ独自の構造なのかは不明ですがスムーズな作動、脱落防止を同時にこなせる優れた仕組みだと思います。




スライドストップに関してはそれ自体でスライドをロックするのではなく指さしているパーツを介してロックします。


このパーツがスライド内部の金属パーツと噛み合うことで磨耗も少なく確実な作動を成し遂げているようです。流石東京マルイ。




リコイルスプリングを外していきます。




スプリングを少しだけ圧縮させてバレル基部との接続を解除し・・・




バレル基部の横を通す形で抜きます。


リコイルスプリング部はスプリングガイドと一体化になっていてスプリングがビョーンと伸びることが無いです。また大小スプリングの二重構造になっています。軽快な作動はこの構造によるところが大きいようです(あとは15mmのブローバックシリンダー)


このスプリングガイド部分を分解することもできますがあくまで通常分解のため割愛します。




バレル周辺も前に動かして・・・




ノズルを回避するように動かせば取れます。




バレル自体はコンパクトモデルなので相応に短いです。ホップアップダイヤルが見えますね。


何でダイヤルが2つ連結してるんだろ?と思っていたら・・・




USPコンパクトってスライドを後退させてチャンバーからホップ調整できるようです。
チャンバー横にあるダイヤルが見えるでしょうか?


ただかなり奥まった位置にあるのでグローブをしたままの調整は難しいです。


でも東京マルイのガスブロハンドガンは工場出荷状態で適正ホップにあっているようなので調整する頻度は少ないと思います。



そしてここからはちょっとした改良です。


いろいろカチャカチャ動かしていても隙のない作りのため気になるところがなかなか見つかりません。


でもある時スライドをコッキングさせシングルアクションでトリガーを引き絞っていたときにトリガーに違和感を感じました。


USPコンパクトのトリガーは所謂「2ステージトリガー」で軽く引ける部分→抵抗がある部分→ 少しでも引くと撃発となっています。


その軽く引ける部分の時にトリガーの感触がザラザラして気になってしまっては夜も眠れない。



結果的には解決しました。私が行った方法を紹介します。




先ずは分解してフレームだけにします。




内部を見ると指さしている部分にトリガーと連動している可動パーツがあります。


そのパーツとトリガースプリングが噛み合っている部分があるのですがそこが原因だということがわかりました。


解決方法としては磨き上げる等ではなく接触点にグリスを塗っただけです。


塗った跡にトリガーを何回か作動させればすぐに馴染んでスムーズになります。


施術前と後ではトリガーの感触が全く違います。


USPコンパクトを持っていて気になる方はやってみては如何でしょうか?


あとはマルイ製ガスブローバックハンドガン全てに言えるのですが新品状態ではマガジン内部に汚れが付着している場合があります。






綿棒を突っ込んで擦ってみるとこの通り。


このままでは弾道に悪影響を及ぼすばかりかバレル内に付着してバレルを傷つける恐れがあるので繰り返し綿棒を交換して汚れやオイルを拭き取りました。


因みに近所のガンショップのシューティングレンジに行って試射してみました。


0.25g弾をマガジンに入れて撃ってみると「バシッ!」という音と共に弾がスーッと飛んでいきます。


でも若干飛距離が物足りないかな?と重いほんの少しだけホップを強くしました。


再度撃ってみると先程より明らかに弾道が伸びました。工場出荷状態では0.20g弾での適正ホップになっているようです。


その後もマガジンにめいいっぱい弾を入れて連続で撃ってみたりしたのですが動作は快調そのもの、スライドストップもばっちり掛かります。


作動も弾道も耐久性も最高レベルに収まっていると思います。


皆さんも家でジャックバウアーごっこをしてみてはどうでしょうか?弾を抜いて空撃ちフォロアーを忘れないように。





フジ  

2017年04月23日

エアガン紹介:東京マルイ H&K USPコンパクト

キムワイプ、フジです。


インナーバレル清掃やギアの拭き上げ等はキムワイプで行っています。


因みにこのキムワイプ、会社の分析室で知りました。


残り少なくなってきたのでアマゾンにて1箱注文!




6箱セットが1箱来ました。どうしてこうなった。どうしてこうなった。


昔は普通のティッシュやキッチンペーパーを使っていたのですがキムワイプを使うようになってから捗る捗る・・・


やはり毛羽立たないのは良いですね。研究機関等でも使われているようです。理系の大学に行っていた方なら知っているのでは?


さて、今回紹介する物はタイトルにもあるとおり




H&K USPコンパクトです。



久しぶりに実銃の話・・・


ドイツを代表する銃器メーカーであるH&Kが開発した拳銃です。


勿論USP以前から拳銃は開発していましたがVP70やP7といった野心的な拳銃ばかりで商業的になかなかふるいませんでした。


そこでゲルマン魂で培った質実剛健な拳銃を開発しました。それがUSPです。


フレームは当時発売されたばかりにも関わらず大成功したグロックを参考にして樹脂製に、しかしスライド部は強力な45口径弾も対応できるように強度を持たせた設計の金属製。


(因みにグリップ以外のパーツで樹脂を使用した世界初の拳銃はH&KのP9Sです。そしてフレームを全て樹脂にした世界初の拳銃がVP70です。先見の明に関してはもの凄い物がありますね)


マガジンキャッチは両方から操作できるようにレバー型のアンビタイプ、マガジンをフルロードして膨らんでしまったときのために抜きやすくするためにグリップ下部にへこみを設けました。


そして拳銃初となるフレーム下部にオプションレールを搭載しました。独自規格ですが後の拳銃のお手本になったのは言うまでもありません。


そしてめでたくドイツ軍に採用されました。


そんな信頼性のある拳銃を世界中か放っておくわけが無く、世界各国の軍、法執行機関で採用になりました。


ラインナップに45口径があることからアメリカでの売り上げも上々のようです。45口径バージョンは旧劇場版エヴァンゲリオンにてミサトさんがネルフ本部に侵入してきた戦略自衛隊に対して発砲していました。


しかしUSPは装弾数15+1の大型拳銃、隠し持つにはちょいと大柄・・・


ということでUSPコンパクトの登場です。


全長、全高共に切り詰めつつも装弾数は13+1とし、服などに引っかからないようにハンマー露出部をカットする等の改良を加えました。


これまた法執行機関にて人気が出ています。


そして時は過ぎ・・・


アメリカの人気ドラマ「24」にて主人公のジャック・バウアーがシーズン3から愛用しています。私もこの辺で知りました。



エアガンの話・・・


以前から発売されたことは知っていましたが特に食指も動かずスルー。ハンドガンに苦手意識を持っていたのもあります。


でも最近無性に新しいガスブローバックハンドガンが欲しくなり近所のガンショップに・・・


色々なハンドガンを握らせてもらった中の一種類でした。これは何かただならぬ雰囲気がある・・・


そう思ってしまったらもうおしまい、スペアマガジンとガス缶と一緒にお買い上げです。


マルイ製以外にもKSC製がありましたが本体もスペアマガジンも安いマルイ製にしました。




外箱は完全に「24」を意識していますね。わかりやすくていい感じです。




開封するとボール紙の窪みの中に鎮座しています。




内容物は
・USPコンパクト本体
・マガジン
・ピカティニーレールアダプター
・ストレートマガジンプレート
・保護キャップ
・BB弾
・レールアダプター取り付け用六角レンチ
・空撃ち用フォロアーストッパー(2個)
になります。




前述の通り予備のマガジンも買いました。




本体はかなりずんぐりしている感じです。いかにも丈夫そうな外観です。




マガジンはお馴染みの亜鉛合金製です。背面には溶接跡、残弾数確認用の穴がモールドされています。因みに装弾数は23発です。




マガジンを取り付けてみました。特徴的なマガジンプレートが着くことでUSPコンパクトらしくなります。




握ってみるとこんな感じ。マガジンプレートに指が掛かっていません(笑)でも良いんです。USPコンパクトだもの。でもサイズの割に重量感はあります。


グローブをはめて握るとまた違う感じになると思いますし・・・






フロントサイト、リアサイト共にホワイトドットが入っています。この調整できないタイプのアイアンサイトがいかにも「軍用、法執行機関用」って感じがします。




刻印はおそらく東京マルイ初の「9mm×19」になっています。以前の記事のエアコキUSPでは「.40S&W」になっていました。電動ハンドガンも同じだと記憶しています。


9mmはいいねぇ・・・




ハンマーが落ちているとトリガーはこの位置になります。ダブルアクションではこの位置から引くことになります。
それにしてもトリガーの描く曲線が綺麗ですね。




ハンマーを起こすとこの位置になります。この位置から若干遊びがあって重くなります。そして少し動かすとすぐにハンマーが落ちる(撃発)します。トリガーの感触は引っかかりもなくスムーズです。




セーフティーレバーは右手で握る場合の右手の親指部分にあります。M1911系と同じ位置ですね。因みにこの位置はセーフティーが掛かっていません。




レバーを上に上げるとセーフティーが掛かります。所謂M1911系のような「コック&ロック」も可能です。


M1911系と違うのが「スライドとトリガーをロックするのではない」「ハンマーダウン状態でもセーフティーが掛かる」という点です。


要するに「セーフティーを掛けていてもスライドは動くしトリガーも引ける」のです。


ただトリガーを引けると言っても決してハンマーが落ちるわけではなくトリガーの動きが他部分に伝達しないようになっているのです。


これは「セーフティーレバー」というよりも「ディスコネクターレバー」の方が意味合いとしてはしっくりくると思います。安全には変わりないですが・・・


因みに実銃もこのような構造になっているかは不明です。わかる人いたらコメント等で教えてください!




そしてこのレバーを画像の位置まで下げるとフルコックされたハンマーをハーフコック位置まで戻すことができます。所謂「デコッキング」というものです。


実銃ではこのレバーの挙動等で複数のバリエーションがあり、ユーザーの好みによって選べるようになっているようです。マルイのレバーの挙動は「バリアント1」というものになるそうです。


因みに私はシングル、ダブルアクション両用、デコッキング可能、コック&ロック可能が良かったので大歓迎でした。




ハンマーが落ちている状態です。スライド後端部に沿ってハンマーがカットされているので服等に引っかかりにくいことがわかります。




ハーフコック位置です。フルコックをデコッキングしたりするとこの位置になります。ハンマーが指で動かせる程度露出するのでフルコックにするのも容易です。




フルコック位置です。セーフティーが解除されていればトリガーを引くとハンマーが落ちて撃発します。




右側面には東京マルイ~等の刻印があります。人によっては削り取ったりパテを持ったりして消すようですが私は手付かずのままです。でもエキストラクター部分を赤く塗ってみたいとは思ってます。




チャンバー部には9mm×19の刻印があります。嬉しいですね。
カチャカチャ動かしているとオイルが染み出して来るのでそのたびに拭いています(笑)


マガジンにガスを入れて空撃ちしてみます。空撃ち用フォロアーストッパーを入れて引き金を引くと・・・


「バシッ!」という音と共にスライドがもの凄い勢いで動きます。


最近のマルイ製ガスブローバックハンドガンは15mm径のシリンダーを組んでいるようで動作はキビキビです。これは空撃ちだけでも楽しめます。


まだシューティングレンジに行けてないので実射性能は不明ですがマルイ製なので期待できます。



次回は分解して内部の様子を見てみたいと思います。





フジ